プロポリスの抽出方法
健康志向が高まっている今、多くの有効成分が注目されています。
その中でも、プロポリスは天然の抗菌作用があることから注目されています。
特に、現在の死亡原因の一位であるがんに対しても効果があるという研究結果が出て、さらなる効果が期待されている成分です。
プロポリスとは、ミツバチが植物性の抗菌作用を摂取したものを材料にして作られたものです。
ミツバチはプロポリスを自らの巣に塗ることで、湿気や病疫から守っており、湿気が強いところほどより強い抗菌作用が必要になってきます。
なのでブラジルで採取されるプロポリスが最も多く、質もいいものとされています。
そのプロポリスも、簡単に製品として出来上がるわけではありません。
まず蜂の巣からプロポリスのもとになる塊を採取します。
その塊には、いろんな他の成分が含まれていたり、プロポリスの等級などもあるため選別をします。
そして冷凍乾燥させ、細かく砕きます。
そこまではどのプロポリスも同じように行います。
しかしそこからプロポリスを抽出する方法がいくつかあります。
プロポリスを抽出する方法は、大まかに分けで3種類になります。
まず一つ目はアルコールによる抽出方法です。
この抽出方法が最も多く使われていて、ブラジルではこの方法が主に採用されています。
その要因は、まず採取する方法が簡単だということです。
もうひとつは、プロポリスの有効成分は、アルコールに一番溶けて抽出しやすい性質があるということです。
なのでより効果的に、プロポリスの有効成分を引き出すことができます。
アルコールの使用するため、肝臓への負担を懸念する人もいます。
ほとんどの場合は、プロポリスの液状のものを何かに混ぜで飲むので、濃度が低くなることから安心して取り入れることができます。
二つ目は、水抽出方法です。
水を使って水溶性の成分を抽出する方法です。
この方法の特徴はプロポリスの独特のにおいを抑えることができるという点で、化粧品や食品など臭いに敏感になるものに加える際に使われる抽出方法です。
しかしプロポリスが油分が多く、フラボノイドも油に溶けやすい性質があるため、一番効果的な成分は殆ど採取できないというデメリットがあります。
三つ目は、ミセル化抽出法でアルコールと水の両方を使用して、抽出する方法です。
グリセリンという乳化剤を使用することで、どちらの抽出方法も可能になります。
しかしグリセリンは食品添加物な為、グリセリンも同時に摂取してしまうため、敬遠する人もいます。
三つの抽出方法の中で、最もメジャーで効果的なのは、アルコール抽出法だといえます。
そのほかにも、超臨界抽出法や醗酵法という方法もあります。
これらはよりプロポリスの成分をより多く摂取できるように開発されています。
プロポリスの主成分「フラボノイド」についてもしっかり知っておきましょう。